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糸竹の 聲澄み渡る 月夜かな 

謡曲『小督(こごう)』の終盤にある一節で
これまでに習った中で、私の一番心ときめいた言葉 (*^-^*)


この曲は平家物語、小督局(こごうのつぼね)のお話…



高倉院(天皇)の深い寵愛を受けていた小督局は
中宮である徳子(平清盛の息女)
そして、その陰にある平清盛(太政大臣)の勢威を憚って
侍女と共にそっと身を隠してしまう。


嘆き悲しんでいた院は
ある日、“嵯峨野の辺りに居るらしい” と聞き知り
源仲國(弾正大弼・忠臣)のもとに
小督局の行方を尋ねるよう宣旨を送る。

それを奉じた仲國は、今宵は八月の十五夜…
琴の名手である小督局はきっと奏でているだろう。
また自分はその調べをよく聞き知っており

どうか(院は)心安くお待ちください と勅使に伝えて
御馬に跨り、すぐさま出立。


牡鹿鳴くこの山里” と詠われる嵯峨野に辿り着き
勅使から聞いた “片折戸” を標に
鞭を早め、もしやという家 そこかしこに駒を駈け寄せ
耳を澄ませど琴の音は聞えず。

やがて法輪寺の辺りまで来ると
かすかに琴の音が聞こえるも、峯の嵐か松風と聞き違えたか
それとも尋ね人の琴の音か…楽は何かと聴けば

唐楽の名曲 “想夫恋(そうぶれん)” を奏でていた事に喜び
またこの調べは小督局に疑いなし、とその家を訪ねる。


ところが、このような賤しい家に
天皇の宣旨など来るはずも無く “門違え” と拒まれる。
だが洩れ出づる琴の音色は確かに 小督局のもの。

声に出しては言わなくとも、その音色に
奏でる者の恋ふる心は隠せるはずも無い、と再び希うと
ようやく小督局に見え、院より賜った文を渡す事が出来た。


秘密裏に宮中へ戻ってきて欲しいと願う
その筆跡に、変わることのない深い御情を感じて
涙ながらに返事を認める小督局。

文を受け取り帰路につく仲國を、小督局は名残惜しみ…


酒宴をなして糸竹の 聲澄み渡る 月夜かな


仲國は舞を舞って小督局を慰め
ゆらりと乗った駒を勇めて、都へと帰ってゆく。



初秋の嵯峨野に
小督局の奏でる琴(糸)と、仲國の笛(竹)
想いを託したその音色が
月夜に響き渡る様は、さぞかし美しいだろうと

その情趣に心ときめいて (*^-^*)


まだ習い始めて〇年のひよっこな上に
中国・日本の故事や古典文学、和歌の引用などが多々あり
文系×な私は四苦八苦ι

なかなか曲趣を解することが難しいなか
素敵な言葉に魅せられて繰り返し読み、調べるうちに
今、一番お気に入りの謡曲となっています。

また以前の『』と同じく
いつの日か、茶会で愉しみたい曲のひとつでもあります。


明日28日はちょうど八月の十五夜。

残念ながら楽器を奏でることはできないけれど (^_^;
お天気に恵まれれば、この曲『小督』を謡い
盃を手に、小督局や仲國も眺めていたであろう月に 思いを馳せて…


う~ん やっぱり横笛か二胡でも始めようかしら。


ありがとうございます(*^-^*)← ポチッと宜しくお願いしますw



◆ブログ内関連
 ・刷毛目平+三万石 若むらさき
 ・蜩と 二胡の調べに酔いしれて…
 ・ペルセウス座流星群 星見の宴
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